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仏教精神を教育の根本に据える本学院では、創立以来八十余年、一貫して仏教の根本精神である「智慧」と「慈悲」という二つの心を偏り無く身に付けることをその教育目標としてきました。
「智慧」と「慈悲」とは、簡単に言い換えると「真理を探究する心」と「他者を思いやり慈しむ心」のことです。
真理を探究するためには、まずよく学びより多くの知識を身に付けねばなりません。
本学院では一貫教育の利点を生かし、効率的に学力を伸長させる独自の教育課程に基づいた学習指導を徹底しています。また、「他者を思いやり慈しむ心」を持たなければ、いかに多くの知識を身に付けたとしてもそれを社会に有益なものとすることはできません。
仏教の世界観は、すべての命が、お互いに生かし合い、生かされ合うという円満な関係を結んでこそ、個々の存在もかけがえの無い同じ尊い命として存在し得る、という相互依存関係をその基礎としています。
そして、すべての命が等価で、それぞれがかけがえの無い唯一の存在だと気付いた時、それまで心を支配していた自己中心性という束縛から心が解き放たれ、「慈悲」という他者を思いやり慈しむ心が自然に生じると、仏教は教えています。
本学院の宗教的情操教育では、まずこの「気付き」を大切に育みたいと考えています。
また本学院では、具体的な教育目標として『敬虔』『勤労』『高雅』を掲げています。
『敬虔』とは「自己中心性を捨て、謙虚にわが身を振り返る素直な気持ち」、『勤労』とは「寺院では作務も大切な修行といわれているように、自分から進んで皆のために身体を働かせるという実践を通じ、自らの心性を高めること」、『高雅』とは「敬虔な心と勤労を通じて自らの心身を整え、人間性と気高い品格を備えた状態」をいいます。
本学院では、以上のような教育方針に基づき、将来の子供達が、高い教養を持ちながら慈しみ深く、また明るく積極的でありながら礼節が整った女性、日本女性としての品格を備えた女性に成長できることを期して日々の教育にあたっています。