教育方針

副学院長挨拶

 

 

 

「子供たちに負けられない」

 

 新型コロナウィルスの感染拡大が全世界において止まりません。この度の臨時休業措置は全国の児童の健康を守るうえでの対応ですので、社会全体の力で終息させなければなりません。

この学校に来られない状況の中で、考えなければならないのは、子供たち自身の成長と私たち大人の思考の切り替えです。子供たちの成長は、教わりながら学び取っていくことと、自分自身で考え学び取ることで可能となっていきます。また、学ぶ意識の外側からの刺激によって、例えば、メディア情報やインターネット検索をしている中で遭遇する見出しから学ぶ、もしくは知ってしまうという情報もあるかもしれません。さらには、大人の会話からなるほどと思い知識として落とし込んでいくこともあるかもしれません。子供たちの学びは無限です。虫からも、花からも、雲からも、書物からも、食べ物からも、絵画からも、建物からも・・・、何からでも学び取れるのが子供の素晴らしさです。そして、何より大切な学びの源は身近な大人だと思っています。それは、「学ぶ親から、学ぶ子育つ」と、自分が子育て中にある先輩から言われたことを思い出したからです。

しかし、その環境に仮になくとも全ての子供たちは、心から学びたいと思っているに違いありません。それは、新しい事象にふれたときの目の丸さで分かります。

1年生は、生活科でアサガオの成長を観察します。土の表面がかすかに盛り上がり、翌日には、小さな黄緑色の芽が種の殻をつけたまま土から顔を見せるときの子供たちの顔は、ドラえもんが新発明の器械をポケットから取り出したのを見たときと同じ顔、同じ目の丸さです。

 6年生は、社会科の歴史学習で、人類がどのようにして現在の文化を築き上げたかを学びます。言語の無かった時代から、今日のICT時代を迎え、宇宙にまで生活の場を広げんとするまでに至りましたが、地球誕生からどれほど長針、短針が交叉したことか。この歴史の重みを感じながら、今刻々と塗り重ねられていく歴史を、目を丸くしながら学び続けています。

 このように、子供たちは、教室でまた生活の中で常に何かを学んでいます。私たち大人も子供たちに負けていられません。子供たちから質問があった時に、どの引き出しにヒットさせれば問いの解決に結びつくのか、そのヒントが出せる準備をしておきたいものです。答えを教えてその場解決もあるとは思いますが、できれば、子供自身の力で答えにたどり着けるような仕掛けを仕組んでおくと、喜びは倍増するのではないでしょうか。また、読書の他、私たち大人が常に学んでいる姿を何気なく示しておくことも、子供たちが学ぶ意義を理解するうえで大切だと思います。

 子供たちの成長は何よりも嬉しいものです。子供たちの成長が滞らないように、そして、私たちの生き方を子供たちに真似てもらえるように、日々気持ちを切り替え、自分自身を戒めていきたいものです。

最後になりますが、新型コロナウィルスの感染の拡大が収まりませんが、ご家族で過ごされる時間が多くあると思いますので、この危機を好機ととらえて子供たちの成長を支えてまいりたいものです。小学部といたしましても、再開に向けて準備を整えております。職員一同、子供たちと会える日を心からお待ちしております。

願いいたします。

小学部副学院長 押田敏郎

教育方針

人として、女性として。
大切な根っこを、6年間で築き上げる。

小学部の6年間は知性や情緒の基礎を形成する大事な時期です。
知る喜び、学ぶ楽しさを感じ、より主体的に行動できる環境を整えています。
また、仏教の教えを通して、感謝の心や思いやり、謙虚な心を養います。